lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

連続ドラマW 翳りゆく夏 (テレビ・ドラマ)

Amazonのプライムビデオで公開されていたので見ました。

 

連続ドラマW 翳りゆく夏|WOWOWオンライン


https://images-na.ssl-images-amazon.com/images/I/91jykpzadyL._SL1500_.jpg
 

見ていく途中で分かってしまうこと

配役についてです。登場人物の一人、東西新聞社人事厚生局長である武藤誠一役が時任三郎さんなのですが、その息子である武藤俊治が菅田将暉さんです。恐縮ながら、ドラマが放送された2015年現在の業界評価で言えば、主要人物である朝倉比呂子役の門脇麦さんよりも菅田将暉さんの方が上だと思いますので、脇役と言える武藤の息子役に菅田さんを当てる必要性がないと思います。

また、このドラマの中心人物は、武藤の後輩でかつて横須賀支局で共に20年前の乳児誘拐事件に携わった梶秀和です。この役は渡部篤郎さんが演じていますが、序盤の朝倉比呂子が武藤や梶が勤める東西新聞の内定を受け、それを辞退するかどうかの話以降は武藤はあまり登場せず、ほぼ梶が中心の話となります。

つまり、武藤役の時任三郎さんが中心人物である梶役の渡部篤郎さんよりも俳優として同等以上の格である必要がないのです。有名な俳優さんでも脇役主体の方でも十分なはずです。

つまり、配役から、武藤とその息子である俊治が最後にピックアップされ、話がひっくり返ってしまうことが想像できてしまうのです。。

あらすじ

あらすじはこんな感じです。(詳細につき、ネタバレ注意)

東西新聞社人事厚生局長である武藤は社長室に呼ばれる。本年度の採用試験でほぼ単独トップの優秀な成績で内定を出していた朝倉比呂子の父親が20年前に横須賀で起きた病院での乳児誘拐事件の犯人の娘であることが、他社週刊誌にスクープされそれが雑誌に掲載されることが分かったためである。(東西新聞は内定者の身元調査を探偵社に依頼しておりそこから漏れた。)

武藤は「重要な事は本人のことあり、家族のことではない」とその事を承知で敢えて選定過程で報告していなかった。社長である杉野は、武藤の考えに同意するが、社主からの連絡で「本当に朝倉比呂子の父親が犯人だったのか」を調査することにする。

杉野は編集資料室の梶にこの調査を命じる。梶は2年前まで社会部の記者だったが、現場に同行したカメラマンの失敗でその場から逃げた取材対象者が一般人の女性とその子供を車で引いて殺してしまい、帰社して処分を待つように言われ待機する間に原因となったカメラマンも自殺してしまう。責任を取る形で今の窓際部署に移動させられていた。杉野は梶の優秀さと時間を持て余していることを理解しての任命だった。

梶はかつて神奈川県警で誘拐事件を指揮した井上に合い事件の備忘録を入手、現場となった病院の病院長だった大槻と犯人からの電話を最初に受けたその妻、現横須賀支局長の野村、犯人の九十九の同僚だった石橋と合う中で、主犯とされた九十九と共犯とされる愛人の春木佐智子の他に主犯が居るのではないかと考え始める。

息子を誘拐された手塚とその妻である浅子は未だに事件の悩まされており、事件のことを聞きにきた梶を激しく非難する。部屋には乳児用のおもちゃや用具類が残ったままで子供の死を受け入れられず彼らの時間は止まったままだった。

梶は唯一の目撃者である田尻照代と合い、病院から乳児をさらった女性が井上の備忘録では「小柄な女性」となっている点を聞く。乳児をさらったとされる春木佐智子は160cm以上あったという大槻の証言があったためだ。最初は記憶にないと話していた田尻照代も梶の話に影響され、「TVを見るために早く帰りたくて嘘を付いた。目撃者した女性は刑事に提示された写真の中には無かった」と打ち合える。また、「その後、その女性を1度目撃した」と話す。

梶は九十九の同僚だった石橋の「九十九が株取引に興味を持っていた」という話から、関係者で唯一株取引に関係する堀江に注目する。堀江は事件後、北海道で妻を殺して服役していたことあり、その被害者が乳児が誘拐された際に最初にそのことに気づいた看護師である滝川絹江だった。殺人の動機は妻の浮気だとされていたが、梶と野村は、誘拐事件の首謀者が堀江で滝川絹江はその共犯、何らかの内輪もめで殺害に至ったと推測する。

堀江の母に話を聞き、堀江が占いを職業にしていたことを知った梶はインターネットに公開されている「堀江淳二」の名前からとある占い師協会を訪れ堀江が在籍していたこを知る。代表者は堀江の居場所を教える代わりにいんちきな占いで荒稼ぎをしているグループのことを記事にしてほしいと頼む。梶は社会部に訪れこのことを頼むが既に社会部は動いており、そのグループはかつて梶が社会部を追われる原因となった対象者が関係していた。

末期がんで入院している堀江と面談した梶は、誘拐事件は堀江の犯行ではなく、堀江は誘拐事件が起こったことを当日聞きつけ、かつて読んだ小説を参考に病院から身代金だけを奪うことを滝川絹江と計画していた。九十九には共犯を持ちかけたものだったが、身代金の入ったバッグに追跡装置が付いていたのに身代金を移し替えなかった九十九と春木佐智子は警察に追跡され事故で死亡、身代金の大半も回収されてしまったというものだった。
堀江は真犯人を知っていたが梶には言わなかった。ただ、梶は合った際の堀江との会話から、犯人が当時の東西新聞の関係者で自分よりも年上の人間であると推測する。

また、大勢の乳児がいる部屋から並ぶベッドの中央付近から敢えて選ばれて連れ去られた理由が、誘拐目的ではなく、他人に売るためなど、O型の子供であればDNA検査等しない限り自分の子供ではないと分からないという理由からではないかと思いついていた。

これらの理由から、本当の誘拐犯が武藤であることを悟った堀江は、武藤がかつて住んでいた横須賀の社宅の土地が売られて造成されるという話を武藤の居る場で話させ、それを聞いた武藤が深夜現場に訪れて地面を掘り起こしていた所を梶達に発見される。

武藤の妻である香織は、姑とのやり取りや育児疲れから子供を室内に置いたまま出かけてしまい、室温が上がった室内に残された子供は死んでしまう。武藤は仕事にかまけて妻や家族を振り返ることはしておれず、仕事が一段落して自宅に戻っても、香織が病院から連れ去ってきた子供が自分の子供ではないことに気が付かない。ある時、気分転換にと妻を外出させた武藤は、おむつを変えようとした際、乳児に誘拐された子供の特徴である蒙古斑があることを発見する。そのことを知った香織は手紙を残し自ら命を断ってしまう。

誘拐された乳児を我が子「俊治」として育てると決めた武藤はそのことを20年間隠してきていた。

朝倉比呂子は入社し、現場に戻った梶はワシントン支局から送られた記事に比呂子の名前があることに気づいてドラマを終わる。


といった流れです。

キャストについて

見る前に配役について特に見ていなかったのですが、梶役の渡部篤郎さんは初登場時の後ろ姿で一発で分かってしまいました。細身の体を首を揺らしながら歩くあの感じです。

前述の通り、中盤から展開の中心人物は梶になります。武藤役の時任三郎さん、東西新聞社の社長役である橋爪功さん始め、配役は目立った突出はなく、全員が役にうまく収まっていると感じます。大槻委員長役の嶋田久作さん、堀江役の滝藤賢一さん、井上役の岩松了さん、野村役の佐藤B作さん辺りは流石だと思います。淳二役の菅田将暉さんもらしい演技で役が乗り移っている感じです。

一方、朝倉比呂子役の門脇麦さんは、話している様子が大手新聞社にダントツTOPの成績で内定を貰えるような聡明な感じがちょっとしないです。普通の変わり者の女の子という感じ。外国語が堪能か感じも全くしない。美人だと思いますがむしろ梶の娘である未央役で出た葵わかなさんで良かったのではないかと思ってしまいました。

目撃者である田尻照代は風俗嬢になっており前田敦子さんが演じていますが、前田さんはすっかりこの手の役ばかりになってしまいましたね。出演の他の女優さんと比べても明らかに差がある感じがします。

見た感想はどうなのかというと。

原作がちゃんとした推理小説な訳で、最後にどんでん返しがあるタイプのドラマ化するのに向いた内容なのかもしれないですが、前述の通り、配役が全てだと思います。

武藤が時任三郎さんではなく、淳二が菅田将暉さんでなく、もう少し抑えめのバランスな配役だったらもう少し展開に集中できたかもしれませんね。

結末の予想がついた状態で見るのは楽しくありません。

渡部篤郎さんの魅力はものすごく出ているドラマだとは思います。渡部さんは実力はあっても少しふざけた役柄も多いですが、冗談は言ってもこの位しっかりとした役柄の方が見ていて楽しいです。

梶の別れた妻である鮎子役の板谷由夏さんは演技は上手いとは思わないのですが、らしい演技が今回の役にはすごくハマっていたと思います。娘である未央役の葵わかなさんも「普通に両親が離婚した年頃の娘」役なのですが、画面に映る雰囲気がとてもよいです。

前後して見たWOWOWドラマの「地と塩」に比べれば原作がしっかりしている分、断然面白く見られたのですが、繰り返しになりますが本当に配役だけなんとかならなかったかなぁと思います。

 

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