lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

武士の献立 (映画)

日本映画を続けて見ていて目についた「武士の献立」

Amazon Primeで見られる作品でした。

ちょうど日本映画を色々見ていたのでその流れで見てみました。

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あらすじ (ご注意ください)

以下、細かい部分も含め「あらすじ」です。

見てない方は注意してください。

主演は上戸彩さん演じる「春」、料亭の娘だったが小さい頃に両親と家を失い加賀藩江戸屋敷で君主の側室に使える女中さん。一度嫁いだけど上手く行かず出戻り、もう縁談はこりごりと思っていた所、加賀藩台所方の西田敏行さん演じる「舟木伝内」が料理披露した際に見事に材料と調理法を言い当てた春に、是非息子の嫁に来てくれと懇願します。

息子は高良健吾さん演じる「舟木安信」。剣ではなく料理で藩に伝える家に疑問を持ち、剣の腕を磨いていたが、兄が急死して家を継ぐ事になってしまった。料理に興味がないので、技術も向上せず、主人公が嫁いできても、ババア扱いして最初は心を閉ざしたままでした。

安信には、将来結婚するつもりだった幼馴染の女性、成海璃子さん演じる「今井佐代」が居たが、佐代は安信が通う道場の娘で、安信が家を継がなくてはならなくなり破断に。変わって同じく安信の幼馴染で剣の腕を競っていた柄本佑さん演じる「今井定之進」と結婚していたという経緯もあります。

ただ、上戸さん演じる主人公、春がどこまでもまっすぐで、料理を大事にしている姿に次第に安信も心を開き始め、春に教わる中、料理の腕と共に台所方の地位も上がっていきます。

途中、藩内で力を付けていた急進派が失脚する流れで、近い存在だった定之進らは改易されたが、顔を出していたにもかかわらず安信にはお咎めがなかったり、新しい藩主の暗殺未遂事件で、春が使えていた前藩主側室の夏川結衣さん演じる「お貞の方」が幽閉されたり。

新藩主の国入りを祝うため、加賀藩伝統の宴を実施することが計画され、伝内と共に安信も指揮にあたることになります。急進派や定之進を失脚させた老中の指示に納得がいかず、定之進に誘われ老中暗殺計画に加担しようとしますが、機転を聞かせた春に妨害され待ち合わせ場所に間に合わず、定之進らは全員討たれてしまう。戻った安信は春を斬ろうとするが春と母の思いを知り断念。伝内が倒れてしまうので、安信が中心に取り仕切ることになり、春と共に藩内を隅々歩いて新しい調理法を探す度に出ます。

宴の当日、安信はお褒めの言葉をいただく程任務を果すが、春は家を後にしてしまう。戻った安信は春を探し回り、海女の食事を作る仕事をしている春を見つけ出し、ハッピーエンドという流れ。

見終わっての感想

感想としては、家族のお話といっても最初から最後まで上戸さんが中心です。上戸彩さんらしい演技が十分出ていて楽しる作品だと思いました。

お貞の方の元で気楽に過ごしている序盤はものすごく料理が得意な明るい女中さんという感じでしたが、舟木家に嫁ぎ、年上の奥さんらしく、安信を引っ張って料理の腕を上げ、藩に逆臣しようとする安信を止め、元々ぞっこんの伝内に加えて、余貴美子演じる母「満」の信頼も得、舟木家になくてはならない存在なのに、安信と佐代の事を気にして見を引こうとするところが、多分に昔風の女性っぽい考え方なので、女性が見ると嫌かもしれませんが、そういう考え方よりも、主人公の優しさや安信を思う気持ち故と考える方が作品を楽しめるかなと思います。(逆に男性も女性はこうあって欲しいみたいな見方はよくないですね。) 序盤と違って途中からは上戸さんの演技も思い詰めたシリアスな描写が増え、よく見る上戸さんの眉が曲がった表情が見られます。役にも上戸さんらしさがすごくマッチしています。

関連映画「武士の家計簿」も

実と言うと、この作品公開に関連する映画「武士の家計簿」を見た直後だったので、この作品を選んだということもあります。同じ加賀藩の武家のお話、武士の家計簿は、会計係の下級武士のお話(主人公は堺雅人さん)で、2つの作品には下級の武家の過程を描く中で共通する雰囲気があり、現代社会にも通じる風刺的な意味合いも感じます。

武士の家計簿も、武士の献立も楽しいという作品ではないですが、下手に現代劇のやり取りを描いた作品を見るよりも、登場人物の考え方が真っすぐでわかりやすく、その中で心の動きや葛藤を描いてあるので、見やすく感情移入しやすいと思いました。

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