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lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ディミトロフ選手のフォアハンド (テニス)

テニス

以前はベイビーフェデラーと呼ばれフェデラー選手とのフォームの類似点を指摘される事も多かったグレゴール・ディミトロフ選手ですが、バックハンドが片手打ち、使用しているラケットシリーズが同じなどの除いてもフォームに共通点が多いです。

その一つがフォアハンドのフォームですが、スタンス、体の捻り方、テイバックのラケット位置、体を捻った際の左手の形や位置など、本人は否定するでしょうが、フェデラー選手のフォームを参考にしているとしか考えられないような一致があります。

ただ、個人的にフォアハンドのフォームに気になる点があります。それがテイバック時の軸の傾きです。

ディミトロフ選手とフェデラー選手のテイバックを比較すると、

両足のスタンス上にきれいに体の軸が立ったまま乗っているフェデラー選手に対し、ディミトロフ選手は腰から上の上体が前方に傾いて(倒れて)いるのが分かります。

これは回り込みフォアハンドを多用する若手の選手によく見られる傾向だと思うのですが、上体が前に倒れる事で、下半身からの上体のねじりが弱くなってしまうことが起きます。上体が倒れることで下半身からの捻りが腰部分で分断され、本人は十分捻っているつもりでも実際には上体が捻れていない形になります。

もうひとつはスイング時の回転軸と傾いた上体の復元です。猫背のように上体が傾き背中が丸まってしまうタイプと、ディミトロフ選手のように背中は伸びているタイプで少し違いますが、テイバックで上体が倒れている場合、ボールを打った後に移動を行うためにはスイング中か、スイング後に上体を地面と垂直のニュートラルの位置に戻さないといけません。次はバック側かもしれず上体が倒れたままではスムーズに移動できないからです。

上記の猫背気味に上体を傾ける(覆いかぶせる)タイプは体の捻りがない分、軸を戻しながら打たないとボールを打てないのでスイングスピードが上がりませんし、頭(視線)が動きながら打つことになるのでスイングスピードをあげようとするとミスショットが増えることになります。

ディミトロフ選手の練習風景

youtu.be

ディミトロフ選手は傾きながらも上体の軸は保っているため、ボールをインパクトするまではそのままの軸角度で回転しボールの威力は落ちませんが、インパクト後に両足でバランスを取りながら上体をニュートラルの位置に戻しています。

このことでディミトロフ選手のフォアハンドはフェデラー選手と比べてもかなりバタバタした印象を受けますし、状況や精神状態次第で軸を戻すタイミングがズレるとやはりミスショットに繋がる懸念があると思います。

個性ではありますし、前述の通り、フォアハンドで軸を傾けてるタイプの選手はプロでも見受けられます。(キリオス選手、ソック選手、ティエム選手などですかね)

ただ、我々が参考にするならテイバックからフォロースルーまで頭の位置ができるだけ動かないフォームの方がボールを正確に捉えやすくなると思います。フェデラー選手、マレー選手、ジョコビッチ選手、錦織選手などは頭の位置が終始動きませんね。