lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

体幹を鍛えるトレーニングって何だろう? (テニス)

注: 個人的に疑問に思った事柄です。専門家ではないので正確ではない部分が多いかもしれません。


ここ5年位でしょうか「体幹を鍛える」という言葉を聞く機会が増えましたね。


某一流サッカー選手が海外リーグでも当たり負けしないように体幹トレーニングを行っているという話からこの名前の知名度がかなり上がった気がします。(書籍も出ました。) 各スポーツのトップ選手達のトレーニング映像を見ると、バランスボールを使ったものや、片膝をついて腕と足を上げるポーズなど「体幹トレーニング」だと言われるものが紹介されたりします。部活でテニスをやっている高校生ですら「体幹トレーニングをやった方がいいですか?」という質問が出ることも特別ではなくなりました。


私は経験もないので「体幹トレーニングってどういうものなの?」と思いました。

一般に体幹トレーニングとは何かと言えば「インナーマッスルを鍛えるトレーニング」だという話を聞きますね。普段の運動で使わない体の内部に位置するインナーマッスルを鍛えることで、運動して動いた際、足等で踏ん張った際に姿勢がふらついたりすることがなくなると聞きます。


では、その「インナーマッスル」とは何でしょうか?

人間の体には206の骨があり、関節は265個(所さんの目がテン調べ)、筋肉は約600あると言われているそうです。

個人的には、この600ある筋肉のうちインナーマッスルと呼ばれるのはどの部分の筋肉か、個々の小さな筋肉まで名前がないとしても「ここからここまでです」と具体的に示せる方は専門家にもいないのではと思うし、皮膚の下から骨のすぐ近くまでの間にある色々な筋肉が積み重なった中で「体のバランスを取ったりするのに機能するであろう筋肉を指すかなり大雑把な総称」なんじゃないかなと思っています。

多分、体のバランスの取り方は人それぞれで癖もあるだろうし、且つ、600ある筋肉が複雑に収縮を繰り返しながら体のバランスをとっているのだろう。つまり、体を支える筋肉がどの部分の筋肉と特定できないし、特定されない筋肉に対してトレーニングで筋力量や可動性をあげようという大雑把な取り組みをしているんだろうと想像します。


少し難癖を付けてアラ探ししてるっぽいでしょうか?

ただ、言えるのであろうことは、仮に体のバランスを取る筋肉の筋肉量がトレーニングにより1.5倍に増えたとしても他の多くの筋肉ほどの力を発生させることできず増加分は僅かであろうから、スポーツでパフォーマンスを出す位なら「インナーマッスルを鍛えるトレーニング」というより必要な体全体の筋肉を鍛える(その中にインナーマッスルも入ってる)メニューでないと効果がでないだろうなと思います。

ただ、色々書いてみたものの、今回「体幹を鍛える」ことについて思ったことは、インナーマッスルを鍛えて筋力量を上げることではありません。



例えばですが、体幹を鍛えるトレーニングのポーズを取った際に体がぐらつくという例を見せられることがないでしょうか。

bird dog pose

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トレーニングの効果として数ヶ月後に同じポーズを取ってもグラつかなくなりました。これはトレーニングの効果ですという話になります。

これを聞くとインナーマッスルの筋肉量が増えた効果のように思ってしまいますが、個人的には少し違うだろうと思います。


例を上げます。

学生さんが引越し業者でバイトするとします。タンスなどの重い家具を持って階段を登っていたったりしないといけませんが、入ったばかりの自分がフラフラして荷物を長く持てないのに対し、先輩達は軽々と担いで運んでいくし全く疲れた様子に見えないなんてことは想像付きますよね。

これは先輩達が日々の仕事で体を鍛えているからでしょうか。でも、先輩達はそんなに力があるようには見えず多少がっちりしていても自分と余り変わらないように見えると思います。


他には、よくTV番組等でダイエットが必要となる目安として「片足を上げた状態で、片方の足だけで上体を立てたまま屈伸ができるか」というものがありますね。

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太っていなくてもたいていの人は足がプルプルしてしまい、屈伸できず倒れてしまったり何回もチャレンジしていると翌日に足が筋肉痛になったりします。体重が軽い方や普段から鍛えている人は問題なく屈伸ができて「スゴイ。やっぱり痩せないとダメだな」という話になります。

これらに共通することは、筋肉量や体重の差以外に「体の使い方、力の入れ方を身に着いているかどうか」の違いなのではないかと感じます。


何が言いたいかというと、「体幹トレーニングは、筋力量の増加のためというよりも、自身の本来持つ体の機能(筋肉、骨、関節)をいかにバランスよく無駄なくスムーズに使えるようになるかのためなんじゃないの??」と思うのです。前述の体幹トレーニングでポーズを取った際に体がブレなくなるのは、筋肉量が増えた効果よりも体の使い方、力を入れ方/抜き方に慣れてきたからではないかということですね。


想像してほしいのですが、テニスを始めた際、初心者の方だとラケットを握りしめて、腕や手、体や足にガチガチに力が入っていたりします。スムーズに振れないし、「フォロースルーで止めて」と言うとプルプル体が震えてしまったり、すぐ疲れてしまうし、少しやっただけでも翌日は筋肉痛になるでしょう。ただ、しばらくやっていると慣れもあり力を入れずにラケットが振れるようになり、1時間のレッスンを受けても筋肉痛になったりすることはなくなります。これらの変化は体の使い方に慣れてきたことで起こると思います。

何となく言いたいことが伝わるでしょうか。


つまり体幹を鍛える、インナーマッスルを鍛えるというと特殊なやり方をする筋トレのようなものを考えがちですが、案外重視すべきなのはホットヨガのような柔軟性とバランスに気をつけた全体を鍛えるものなのかなと思います。

ただし、ホットヨガでも「体幹を鍛える、インナーマッスルを鍛えるからバランスが取れるようになる、体がブレなくなる」という言い方をしますよね。でも、ホットヨガに通う女性を見ても足や体が太くなったりはしていないでしょう。筋力量は増えているけどその分痩せているから?  まぁ講師の先生でもない限りそんな都合の良いことは起きないでしょう。ホットヨガのポーズも現在持つ自身の体の機能、筋肉をいかにうまく動かすか、力を入れずに無意識にでもコントロールできるかという「自分の体をいかにうまく使うかというトレーニング」だと考える方が自然だし、筋力量を上げると言われるよりも目的に集中しやすいでしょう。「体幹トレーニングだ!! と専門家に指導を受けるわけでもなくバランスボールやbird dog poseをやらなくていい」ということかなと思います。

だからホットヨガをやりなさいという結論ではありませんけどね。

トップアスリートでもない限り「一般にイメージされる体幹トレーニングの目的や取り組みは方向性が違うんじゃないの?」ということです。