lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

フォアは得意だけどバックが苦手?? (テニス)

テニスをしていると特定のショットはできるだけど他の何かが苦手という話をよく耳にします。例えば、「フォアは得意なんだけどバックが全然なんだよね」とか「バックはしっかり打てるんだけどフォアはが安定しないんだよね」とか。

ただ、この手の話には複数の前提が含まれています。

ひとつは、競技者やコーチをされている方のようにそれぞれのショットをしっかりマスターした上で特定のショットがまだまだだ。或いは調子が悪いという場合。もうひとつは、レベルは人それぞれながら、全体のショットレベルが高くない段階で特定のショットが苦手だと言っている場合です。

前者の場合は問題点を理解できているので構わないのですが、後者の場合は「他は問題ない。そのショットだけがおかしい」という前提をすごく強調される点が特徴的です。こういう人は本当に、本当に多いです。


以下のようなことが問題と言えます。

1.ショット問わず自分がどうやってボールを打っているのか理解できていない。
2.そもそもボールを打つ、ボールが飛ぶ仕組みを理解しようとしていない。

3.自分のテニスはある程度のレベルにあると思っていて現状に満足してしまっている。


本当に自分のテニスが理解できている人は多少の得意不得意はあったとしても特定のショットが全然ということはありません。フォアとバックは打ち方が違うと言っても、ラケットがボールに当って飛ぶ、回転をかけるという点では同じだからです。個人的にテニス上達の障害になる要素に「自分のテニスを理解できていない」「現状の自分に満足している」が含まれると思います。

初心者から始めてもテニスを続けていれば自分なりにコツを掴んだりしてボールが打てるようになります。テニスは難しいといっても全国で380万人も楽しんでいる誰でもできるスポーツです。「自分は上達したという実感」「自分はテニスができるという認識」に変わり、経験も加わって「自信という名の慢心」が生まれます。自分の現状を見つめ直す、ボールを打つ仕組みを学ぼうという姿勢がなくなり、「自分は打てているのだからコツさえ掴めればもっと良くなるはずだ」という考えが大部分を占めるようになります。

コーチからは「この人のレベルはまだまだだな。もっと上達しないと。」とフォームから一目瞭然でしょうが、本人達はそう思っていないので、本来もっと簡単に伸びるはずなのに細かい点に目がいってしまいいつまでも上達に足踏みしてしまうことになります。

例えばこんなありがちな質問...

「フォアは強く色んなショットが打てるんですが、バックはボールが全部左側に飛んでいってしまうんです。多分、体幹が弱いのと体重移動がうまくできてないと思うんですがどうすればいいですか?」

フォームがわからないし多少厳しい答えですが「そもそもの打ち方ができていないからです。フォアはしっかり打てているというのも疑問だし、実際たまたま打てているのでは?」という感じでしょうか。バックハンドを普通に打つだけなら体幹は関係ないし、体重移動とか各論の話ではなく、基本的な部分を疎かにして打ち方が完成していないからだろうと推測できます。

ものすごくうまい方 (コーチや選手になれる位?) ならともかく、もっともっとうまくなりたいと思うなら「俺、フォアは得意なんだけど...」などと言わず、素直に「自分ままだまだです。自分のテニス全体をレベルアップし底上げしていきたい」という姿勢で取り組むことだと思います。テニスの基礎的な仕組みを軽視せずきちんと理解することで結果的に最短での上達に繋がることは誰にでも当てはまります。体を使う仕組みを理解しないまま練習を続けても、陸上で速く走ったり、速いボールを投げることは難しいですからね。