lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

動画からサーブに回転をかけるヒント (テニス)

昔よく見ていたYouTubeチャンネルを見返していたら、フェデラー選手の練習風景の動画が目に止まりました。2010年のインディアンウェルズのものです。

フェデラー選手のサーブ練習

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一見すると普通のサーブ練習で、肩慣らしに最初は軽く打ちながら、徐々に通常のサーブの形で打っていく流れです。ごく自然な内容で、フェデラー選手特有の軽く流す感じの練習に見えますが、この最初の肩慣らしのような打ち方に「サーブにおける体の使い方」「回転をかけるヒント」が含まれていると思いました。

因みに、プロ選手の練習風景の動画はYouTubeにも多く載っているのですが、間近のきちんとしたアングルで撮った、且つサーブ練習をスローで撮ったものは多くはないです。しかも、このサーブ練習の最初の肩慣らしのような部分から撮ったスロー映像はかなり貴重です。(選手の練習風景を長回しで撮っていればこういう部分も含まれますがそういう動画はアングルがよくない。)

普通サーブというと「横向きから体を正面に向けていき、体が正面を向いた状態でラケットをまっすぐ前に振る」「ラケットは利き腕の肩の上を後ろから前に動いていく」「肩の位置から上から下にラケットを振り下ろす」といった認識が多いと思います。まっすぐ前に振るというイメージがわかりやすいからですね。

ただ、サーブ動作と体の使い方の共通点がある野球の投球動作を見てみると、単純に「正面に向いた際に上から下にまっすぐ腕を振る」形ではありません。横向きから正面を向いていく体の動きが活かせないし、正面向きでは腕を速く触れないから です。

ダルビッシュ選手の投球フォーム

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体が正面を向くのに合わせて、体の軸に対して両肩がキレイに回転、腕もその動きに合わせて後ろから前に大きく動いてボールを投げているのがわかります。投球における考え方でも「まっすぐ上から下に腕をまっすぐ振る」という話がありますがコントロール的な話であり「体 (肩 / 軸) の回転を考えずにボールを強く投げることはできない」です。

そいう観点で再度フェデラー選手のサーブ練習を見ると打点を上げず軽く打っているフォーム(スリークォーター気味のフォーム)では、「両肩はほぼ地面と平行に体を軸に回転させながらラケットを振っている」のがわかります。

加えて言うならトスを上げた際、肩(体)を捻っていき横向きよりも更に肩の角度がつけています。サーブを打つ際にトスに合わせて体を捻ると言われますが、捻ることで体(肩)を回してラケットを振る動作に入れるからです。(反動をつけるというだけの意味ではありません。)

打点が上がってくれば、肩の軸も右肩側が上がってくるので縦方向に近いラケットの動きが強くなってきますが、ジャンプをせず打点を上げずに打てば、こういうピッチャーの投球に近い体の使い方、腕の使い方が基本になってくるということだと思います。

鈴木貴男選手の回転系サーブの導入練習映像

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この体の使い方は以前に紹介させていただいた鈴木貴男選手の回転をかけるサーブの導入方法の解説と同じです。

ジャンプをせずサーブの打点をどんどん下げていけば、フォアハンドストロークに近い打点になります。フォアハンドはセミウエスタン等で握りますが、これをバックハンドイースタンとし、トスしたボールの右下を触って野球で言うスライダーのような回転をかけて曲げていくと考えれば、サーブ動作と投球動作の体の使い方は共通点がある (付け加えて言えばフォアハンドも同じ) というのがわかるように思います。

スライスサーブと言えばインパクトでボールの右側(右利き)を打つ、スピンサーブと言えば下から上にボールを擦り上げるのように「ボールへの触り方ばかり」が話に上がりますが、回転にはラケットスピードが必要でスイングスピードが上がるラケットの振り方ができなければ回転はかかりません。正面を向いた状態でまっすぐラケットを振るイメージだと余程肩が強い人でないと回転がかからないでしょう。

仮に投球動作のように「ラケットにボールがくっついた状態でラケットを振り、打点に相当するリリースポイントでボールが離れる」と考えれば、ボールに意識が行き過ぎて体の使い方が顧みられない状況が改善されるのかもと思います。(簡単に言えば、きちんとフォームを作って素振りをしラケットが通過した所が打点)

野球の投球は基本的には誰でもできる動作なので、その仕組みを理解し、サーブにおいても「より楽に回転をかけられる体の使い方」を学んだ方がいいだろうなと思います。

 

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