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lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

野球の打撃フォームからフォアハンドを考える (テニス)

野球でバットを振ったりゴルフでクラブを振る「スイング」はテニスと同じ棒状の道具を振ってボールを飛ばすという動作です。それぞれ「正確にボールを捉える」、及び「遠くに飛ばす(ボールにパワーを伝える)」という目的に最適化された体の使い方をしているはずなのでこれらとテニスにおける関連性を見てみたいと思います。

なお、専門家ではないのでシンプルに見たからも理解できる関連性、かつ今回はフォアハンドを中心に考える事とします。

まず、見た目のキレイさよりもボールを打つという本質を追求したMLBのフォームで見てみましょう。

MLBのバッティングフォーム

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打撃フォームを見ていて、テニスのフォアハンドと関連しそうな点は以下の4つでしょうか。

1)テイクバック及び振り始めまで「バットのヘッドは立っている」

2)利き腕(右利きなら右腕)はテイクバックからフォロースルーまで「常に右肩よりも前に」ある。(手や肘が肩よりも後ろには行かない。)

3)スイング開始に伴いバットはグリップ側から引かれる。ヘッド側は「意図的に倒れる寝るのではなくグリップがボールを捉える軌道に入るとその軌道を後ろから自然と追従」する。

4)利き腕はボールを捉えるまで「伸びない(肘に角度が残っている)」


現代的なフォアハンドについて調べたことがある人にはお馴染みの文言が並んでいると思います。


ここで現代的なフォアハンドの解析動画としてTop Tennis Training.com さんの最新動画を見てみます。新しく始まった企画で「テニスラボ 第1回 フォアハンドの解析」というタイトルです。

youtu.be


英語ですが見ていれば内容はわかると思います。

1)テイバックではラケットヘッドは立てて利き腕は肩の前。

補足: 肩よりも後ろにテイクバックが来ると「腕の筋肉が伸びて」しまいます。「筋肉肉は緩和状態から動き出す瞬間に伸長し再び縮むことで力が出る」ので、テイクバックで腕を伸びてしまうとラケットを引く力が弱くなります。


2)振り始めでグリップ側からラケットが引かれるとヘッド側が遅れてそれに追従する

慣性の法則でヘッド側はその場に残ろうとするためグリップ側から引くとヘッド側はグリップ側の進行方向に後ろから追従します。

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俗に言う「ラケットダウン」 ですが、手や腕の操作で倒しているのではなく自然に起こる事象です。つまり、こういう打ち方では「ラケットダウンという操作」は不要と言える根拠になります。

また、このヘッド側が残る事でグリップ側を引く腕と反対方向の力が働き右肩の前で縮んでいた腕の筋肉が引き伸ばされ始めます。つまり、ラケットヘッドが遅れて出てくる事象は筋肉を働かせるには大事な要素になります。

また、「腕は肩よりも前にないと力が出ない」ので、腕が瞬時に伸長して伸びた場合でも肘は肩よりも後ろには行きません。これは野球のピッチャーがボールを投げる際、常に肘が肩よりも後ろに行くことがないことと同様です。

サーブは投球動作と体の使い方が同じと言われますが、腕の振る位置が下がるだけで、フォアハンドと投球動作も体の使い方には共通点があると言えますね。

動画ではマレーはラケットの振り始めでラケットヘッドと腕が一直線になってしまっているが、ジョコビッチやフェデラーはヘッドが立った状態から振り始めていると言っていますね。


3)ラケットを振る際はテイクバックから加速させるためのスペース(空間)が必要

ラケットをボールに向けて加速させるにはテイクバックの位置から打点までの空間が必要です。また、ボールに回転をかけるためにはラケットヘッドをより長く動かす(ヘッドを効かす)必要があります。ラケットヘッドを高く立ててテイクバックすれば打点までの距離が稼げラケットヘッドを加速させやすくなります。ヘッド側を寝かせ背中側に倒してテイバックしてもヘッド側が動く距離は稼げますが、前述の通りラケットを加速させづらいので不利と言えます。(俗に言う遠心力は加速には貢献しません。)


まとめ:

テニスのフォアハンドにおける「ラケットヘッドを立て、利き腕の肩の前にリラックした状態でテイクバック」「グリップ側から引かれることでラケットヘッドはスイング軌道上を後ろから自然に追従」「ラケットを持つ腕は体を回転させてスイングする際も常に利き腕の前」「ヘッド側の残ろうとする事で腕の筋肉が瞬間的に伸長し再び縮もうとすることでパワーが出る」と言った項目は野球のバッティング (今回は上げていませんが恐らくゴルフのスイングも) と共通する項目と言えます。野球とテニスの両方に共通するということは人の体の仕組みからも正しい体の使い方であるということ言えるはずですね。

テニスをやっているからとテニスだけしか見ていなければ、フォアハンドの打ち方を説明されても「見た目の形ばかりに囚われてしまいがち」です。プロのフォームを形だけマネする人は多いです。今回のよう他スポーツと比較する事で人本来の体の使い方を前提としたフォームへの理解がより深まるのではないかと思います。


 

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