lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

サーブ時に両足は揃える? 揃えない? (テニス)

サーブを打つ際の両足のスタンスとして、後ろ側の足を引き付ける『Pinpoint Stance (ピンポイントスタンス)』と引きつけない『Platform Stance(プラットフォームスタンス)』がありますが、これについて考えてみようと思います。

完全に個人的な感想及び考えです。これについて誰かに教わった事はありません。ちなみに私はテニスを始めた時の憧れの選手がサンプラス選手だったので最初から変わらずプラットフォームスタンスです。


一般的にそれぞれの特徴として聞くのが「足を揃える方が高く強くジャンプできる」総じて「強いボールが打てる」というもの、逆に「足を揃えない方がパワーは出しにくいがスイング時にバランスが崩れにくい」という内容でしょうか。初心者なら揃えないで打った方がいいかもしれないという話も聞きます。

さて、いつも通りテニス以外のスポーツの動きを見ながら考えていきたいと思います。スポーツで両足で地面を踏み切る動きとして思い浮かぶのが「バスケットボール」のシュート時と「バレーボール」のアタックをする時でしょうか。

注: テニスと違うのは「踏み切り位置に走りこんできてからジャンプする」という点ですが、両スポーツともその場でジャンプしてボールを投げる(打つ)事もあり、両足の踏切としては走りこんでのジャンプとほぼ同様の踏み切り方だと考えます。

バスケットボールのジャンプ

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バレーボールのジャンプ

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見て分かる通り、踏み切る際の両足の位置関係は、肩幅の内側に収まっており、両足はくっついてはいません。


参考までに、その場でジャンプをする垂直飛びの映像も見てみます。

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垂直飛びの経験がある方ならわかりますが、瞬間的に膝を曲げてからジャンプする際の歩幅としてはだいたいこの位が多いんじゃないでしょうか。

人が普段、両足で踏み切る際に取る足の位置関係もほぼ同様だと思います。ダンクシュートのように片足で踏み切る場合を除き、両足で踏み切る場合は 肩幅の内側で両足を揃えてジャンプしますが極端に足をくっつけることはありません。跳び箱のロイター板を踏み切る時などもそうですね。


ストロークの際等のように、肩幅よりもスタンスを広く取ると横へのブレを防ぐつっかえ棒の役割はしますが地面を踏み切って上に飛ぶ力は出しづらくなります。逆に足をくっつけて揃えてしまうと1本足で立つのと同じで左右のバランスも取りづらくなりますし、また足を近づけすぎると逆に地面を踏みつける力も出しにくくなります。つまり、強くバランスよくジャンプするためには肩幅の内側で適度に距離を取った位置に両足を位置させるのが体のバランスと地面を踏み切る力を出すのに向いているという事かと思います。

そういう観点で、ポイントスタンスで打っていると言われる選手のサーブのフォームを見てみます。

ワウリンカ選手

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マレー選手

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両足を揃えるといってもくっつける程近づけていないのが事がわかります。


特別なのはモンフィス選手ですね。

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最終的に両足をくっつける程近づけて打っていますが、両足を付けてこれだけ膝を曲げた所からジャンプできるのは特別だと思いますね。(膝をつけた状態で屈伸すれば厳しいのがわかる)


つまり、考え方としては、「サーブを打つ際、横向きに構えた段階で、両足のスタンス幅が肩幅よりも広く、肩幅内に両足を動かさないと強く地面を踏み切る事はできないのであれば後ろ側の足を近づけるのは当然」という事だと思います。

逆に、「元々のスタンスの幅が肩幅よりもさほど広くなく、そのスタンスのまま全力でなくても、軽く垂直跳びができる位の安定したジャンプが可能なのであえばプラットフォームスタンスで打っても問題ない」のではないかというが個人的結論です。

サーブに置いて体力測定の垂直飛びのように全力で飛ぶ事はないですからね。

フェデラー選手はそのようなスタンスに見えます。

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「後ろ足を引き付ける」「両足を揃える」という目立つキーワードが強調される事でそれらに意識が偏ってしまいますが、スタンスの本質は「サーブでバランスよくジャンプをするために自分に合った適切な歩幅を取る」というであり、『広ければ飛べない』『狭ければ1本足と同じでバランスが崩れやすい』のは自然な事です。

揃えたから強く踏み切れる訳ではなく、両足を付けるほど近づけるのでなく肩幅程度までの間でバランスよくジャンプできる両足の距離を考えるという事でしょうか。

二者択一ではなく、サーブ時の足の位置にはもっと多様性がある事柄という事ですかね。

因みに、偉大な女子プロテニスプレイヤーであるシュテフィ・グラフさんはジャンプする際、両足を横に並べるようなスタンスでした。

これは、昔のヨーロッパ流のフォームで20年位前は日本でもよく紹介される打ち方でした。今でもジュニアの頃の影響か、このなスタンスを取るプロ選手はいますね。サーブアンドボレーにも向いているとされていた気がします。(エドバーグさんもこのスタンス) ただ体のねじれを作れる一方、体が正面を向きやすく強く地面を踏み切れないので現代では少なくなっていると思います。


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