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lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

見聞きする「コツ」でテニスは上達するか? (テニス)

あれこれ書いてますが『上達する方法について』ではなく 、テニスに関する様々な "コツ" を追う事は上達に繋がっているのかという話です。

雑誌やネット、普段の仲間との会話で、テニスに関する情報、いわゆる "コツ" の類はたくさん見聞きします。でも、雑誌やネットで見聞きする "コツ" を実践して劇的に技術が上達するでしょうか? 多分、一時的にコツを掴んだ気がして感覚がよくなる事はあるかもしれませんが、しばらくするとよく分からなくなり、また違う "コツ" を探す日々が続く気がします。

テニスをやる方は「レベルに関係なく自分の技術にある程度皆自信がある」し、「何かコツを掴めば急激にうまくなるのではないか」という期待を常に持っています。よほどボールに当てられない、きちんと前に飛ばない等でもなければ、自分の技術を客観的、俯瞰的に見つめなおす機会はないものです。

でも、考えてみた方がいいと思うは、

「アマチュアプレイヤーのフォームは千差万別で独特な打ち方も多い」
「プロのフォームは独創性はあるものの、皆、スムーズで動きが美しい」

という点です。

私は、理屈から入るタイプなので、ボールを打ちながら感覚的にマスターするという事はできません。だから、テニスも理論や理屈を理解したいタイプです。

これらの違いを考えみると、

・一般プレイヤーは自己流
・プロは理論や理屈を理解した上での個性


かなと思います。現にトッププロのフォームは個性はあっても基本的な部分皆共通点があります。『フェデラーとナダルの打ち方は全然違うだろ』と思うかもしれませんが、練習中のナダル選手はラケットを振り上げません。単に下げたラケットを真上に振り上げている訳ではないですから。

youtu.be


同じような事はゴルフにも言えます。ゴルフのアマチュアプレイヤーの殆どはフォームが個性的です。人に教わる事よりボールを打つこと、自分で練習する事を望むからでしょうか。一方、プロのフォームは皆一様に美しいです。ゴルフの場合、テニスより体力も使わず練習環境にも困らないので練習量の差で個性的なフォームでもある程度は上達します。(シングルスコア?) ただ、トラブルショットや緊張した場面では個性的なフォームはミスをする確率が高くなるし、普段のショットの精度もプロと比べるべくもありません。でも、テニス同様ゴルフをやる方は "コツ" を追いかけ続けます。基礎から理屈を学ぶ方がフォームもキレイになり、安定し、力みもなくなり、怪我もしなくなるでしょうが、そういう事を学ぶ方法が一般的ではないし、周りがやらないから広まりもしません。(ゴルフスクールはありますが初心者が行く所、もしくは "コツ" を教わる所という認識でしょうか。)  ゴルフ雑誌も毎月のように新しい理論やコツを見つけ出して記事を載るので、皆そちらに向かってしまうのだと思います。お陰でゴルフ雑誌は物凄い数が毎月、書店やコンビニに並ぶし、業界にとっては都合がいいのだと思います。


自分の技術に課題があり上達したいのであれば、早い段階で、自分のフォームを基礎から見直す気持ちが必要なのかなと思います。基礎と言っても初心者の段階からやり直せという訳ではありません。2階建の3LDKの間取りに増築増築で部屋数を増やしていってもイビツなままです。土地は同じで基礎の土台部分は変えられないかもしれませんが、ビフォアーアフター番組のように元から作りを見なおせば同じ土地、土台にキレイな建物を建てる事は可能です。

「自分のフォームはそんなに変じゃないよ」と思う人は、自分のフォームを撮影してみるといいと思います。レッスン中等は課題を意識しているものの、フリーに打ち合ったり試合をしているフォームが現状の自分です。撮影してみると、動きや体の使い方、ラケットの振り方がどこがどうという次元を超えて「カッコ悪い」と思います。殆どの人がそうなので気にする必要はないですが、考え直す必要は感じるかもしれません。(修正すればなんとかなると思える人は余程自分に自信がある人か本当に上手な人なのでしょうからそのままで大丈夫かもしれません。)


個人的には「上手い人 = フォームがキレイで動きがスムーズ」だと思っています。ただ、これは「フォームがキレイ = 上手い」という意味ではない事がポイントです。


上手い人やプロのフォームを "マネする" 事は入り口にはなりますし、子供達はその方がイメージしやすいですが、見た目をマネする事は本質ではありません。その人が「どういう体の使い方をしているから結果そういうフォームになっているか」という事を理解する必要があります。そうでないとイチロー選手のそっくりさんと同じです。


この "マネすること" "コツ" を追うことと繋がっている気がします。


「コツ」として上げられる多くは「出来る人がよりよく上手く出来るようにするための工夫」であり「出来ない人が出来るようになるための要点」ではないという事かと思います。スピンサーブの回転や軌道ができない段階の方が「プロネーションをすれば回転がかかる」と聞いてプロネーションばかりに注意を向けるのは全く意味がない ですからね。


話が戻りますが、一般プレイヤーのフォームが千差万別なのは、基礎的な体の使い方やボールを打つ、ボールが飛ぶ理屈等について説明され理解する段階なしに、実践の中で自分なりの打ち方を編み出した結果に他ならないはずです。強豪大学やジュニア育成環境等できちんとしたコーチに学んだ選手であれば、個性はあってもフォームは自然とスムーズな物になる (修正される or 自分で修正する) でしょう。つまり初心者~上達していく段階できちんとした指導を受けられるかどうかですね。

錦織選手の指導経験がある米沢コーチのジュニア指導

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内容は別にしてジュニア達は短いボールの打ち込みで皆同じ打ち方をします。理由は多分、周りが皆そう打っているし、なんとなくそれが正しい事なんだろうという認識なんじゃないでしょうか。

テニススクールは10名以上の生徒に1人のコーチが指導、90分程の中で球数を打たせる必要があるので、コーチが説明し見本を見せたら、さぁ打ってみましょうという実践中心の環境です。私のように「頭で理解しないと動けない」「理論から教えてほしいけど」という人も居るでしょうが、最初の30分間ひたすら理屈を説明されても「こっちはお金を払ってるんだ。早くボールを打たせろ」という人が大半でしょうから、スクール側も打つ事を優先するのは仕方がないと思います。(そもそもそういう方は理屈の必要性を感じない or 知らないでしょうから。)

私の知らない選手経験や競技経験のある方のレベルはテニスの進化に伴い上がっているのかもしれませんが、少なくともスクールに通われるような段階の技術レベルはこの20年程でも余り変わっていないのかなと思います。社会人がテニスを始めるにはスクールはほぼ唯一の環境ですし、学生時代にテニス経験があっても現代的に分析された基礎知識を身につけないまま続けるのは少しもったいないですよね。

『アマチュアとプロの差が何故生じるのか?』

その答えは『彼がプロだから当たり前』ではなく、初心者の段階から同じ技術を学んでいないからですね。ボールを打つ基礎技術にプロ向けも初心者向けもないはずです。あるとすれば初心者にも分かりやすい表現の仕方でしょうか。皆が当たり前に実践できテニスに置いて多くの割合を占める基本的な事柄と枝葉の先である "コツ" とどちらが大事かは明らかな気がします。

 

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