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lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

初心者から上達しやすいのは運動が苦手と言える人 (テニス)

スクールにおける初心者は2つに分かれます。学生時代にサッカーやってました。運動は得意です」といったタイプと「運動経験は殆どなくてスポーツは苦手」というタイプです。何となく前者の方が早く上達しそうですがテニスはそう単純にはいきません。(^^)


テニスは複合的な要素を必要とされるスポーツで、単にボールを打ち返すだけでも、

1)飛んでくるボールを予測して追いかける

2)追いつきながら、打つ準備をする
3)自分が思った方向、高さに自分が思う球種のボールを打つ

という色んな要素を同時に行う必要があります。野球で言えば、「ホームに飛んで来ると限らないボールに走って追いつき、全てファーストベース目掛けてライナーで打つ」という感じ?  サッカーはパスを受けられる部分を除けば野球より違いですが「テニスは手足ではなくラケットという道具を使わないといけない」難しさが加わります。つまり、予測、動く、打つという複合的な要素を同時に行う必要がある訳です。試合ではこれに戦術も加わってきます。

スポーツ経験がある、運動に自信がある人は、テニスでもこの経験が活かせるだろうと考え、且つ、多少の自信があります。人間の体の使い方は様々なスポーツで共通点があるので経験が活かせない訳ではありませんが、テニス特有の様々な要素の組み合わせ方を理解しないといけないです。筋力が強い方は腕力でボールを飛ばそうとするし、野球経験のある方はバットを振るようにラケットを振ろうとします。細かいことを言うとバットを振るのも腕力ではないのですがそれなりに経験があっても体のどの部分をどう使ってバットを振っているか教わる機会はまずないのでテニスでの共通点をイメージできないです。

初心者が上達するための要素だと思うのは「疑問を持つ事」「謙虚さ」「向上心」です。

スクールに通うとコーチがある程度指導してくれます。「ラケットの握りはこう、足をこう踏み出して、ボールは体の前で捉えて、こうラケットを前に出す」という具合です。皆、初心者ですから説明に耳を傾け、コーチが打つ見本を見ます。

でも考えてみてください。書店に並ぶ自己啓発本を熱心に読むだけで仕事における自分の能力は向上しますか?「聞き流し」と言う英文の音声を聞き続けるトレーニングがありますが聞いているだけで英語が話せるようになりますか? どちらも効果は薄いはずです。

いじわるな言い方ですが、スクールで教えてもらえることは「表面的な」「形だけの」指導です。「ラケットはこうもってこう振ります。じゃ、早速打ってみましょう」と理解もそこそこにボールを打つ練習に入ります。人数も多く時間もないのでこういうスタイルを取るしかないですし、スクール以外に初心者がテニスを始めるのに適当な環境もありませんからね。

実際、実践が得意は人(これには運動に自信がある人も含まれます)は、自分なりに少し打てるようになりますが「指導してもらっった結果打てるようになった」のではなく「自分でたまたま打てるようになった」形です。打てるようになった理屈を理解していないので調子を落とせば戻せませんし、今後どういう事をすればより上達するかという想像もできないと思います。「たくさん練習してボールをいっぱい打てばいいのでは?」それは昔のスポ根ドラマの影響ですね。。


大事な事は「どういう理屈で体を動かしラケットでボールを打つからうまく打てるのか」という事です。

人間が体を動かす仕組みは見た目の動きではありません。一流野球選手のモノマネでヒットが打てるわけではないし、一流陸上選手の走り方をマネて速く走れる訳でもありません。大事なのは「どういう理屈で体を動かしているからそう見えるのか」です。

テニスのトッププロのフォームは一見個性豊かですが、基本的な部分で言えば皆が同じような体の使い方をしています。それが効率のいい体の使い方で、パワーが出しやすく、速く反応でき、ミスも減り、怪我もしにくいからです。それぞれジュニアの頃から教わる部分もやる中で自然身についたものもあると思います。ただ、一般の人はそこまで専門的な事柄をスクールで教わる事は無理なので、自分で覚えていくしかありません。スクールに通う時間だけでコーチに言われるまま、コーチの見本通りにやっていては「ものまね芸の練習」です。

基本だけでも理屈が理解できているなら実践するだけです。理屈が分かっているから今の問題点も自分で判断できるし、どうすれば良くなるかも考えられます。理屈が分かっていれば、この時点のラケットの角度がどうこうとか、○○のように打つとスピードが出るとかそういう表面的で曖昧な情報に左右される必要もありません。土台がないのに建物は立てられませんからねこの「理屈の理解こそテニスの基礎」なのかなとも思います。

昔と違い今は世界ツアーの映像もライブで見られるし、YouTubeを見れば選手の動画、コーチの解説動画、英文でよけばそれこそ無限と言える位、最新のテニス情報を手にする事ができます。昔は情報が入ってこない事で、聞きかじりの半端な情報や、突拍子もない変な日本ローカルの指導もありました。再々、変な指導は淘汰されていると思います。でないとすぐに比べらてしまいますから。

現代は昔よりテニスを始めるには圧倒的に条件がよくなっている訳です。これらの情報を自分なりに調べて、スクールでは実践し、確認していくことが必要です。これは「自分に謙虚で研究熱心な人」でないとできません。

スクールに通っている位だから熱心さはあるでしょう、うまくなりたいから向上心もあると思います。ただ、教えてもらおうや、自分ならうまくできるはずという思考は上達にはマイナスです。また、レベルに関係なく自分の能力や技術に酔ってしまう人や自分の知識や経験を自慢して人間関係を優位にしようとする人はいます。でも、自分の知識や経験は自分が上達するために使うべきで、言ってることが正しい正しくない含めて人に自慢するのは意味のないことです。

なお、初心者から始めた人を見ていると男性よりも女性の方が丁寧で圧倒的にミスせず続けられます。ある程度のレベルまでは男女で言えば女性の方が上手い方が多いです。
ただ、女性は遠慮だったり、興味が続かない(楽しければいい)、向上心が続かない (そこまでうまくならなくていい)が出てきてしまうので一定以上になると男性の方がうまくなります。これは性別差によるものではないので勿体無いと思います。(上級とかでもなければ、スクールで女性が男性に負ける要素はあまりないと思います。)


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