lond日記

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リシャール・ガスケ選手の特徴の一つ (テニス)

去年好調でランキングを久しぶりのTOP10内に上げてるリシャール・ガスケ選手ですが、私がガスケ選手の特徴の一つだと思うのは「コートの大きさに対する空間創造能力」です。

動画: ガスケ選手の完璧なバックハンド 70


Richard Gasquet - 70 perfect backhand winners [HD]


ガスケ選手の片手バックハンドの特徴はその回転量の多さです。他選手ではあり得ない位のショートクロスもしっかり回転をかけて打つことができます。

一般に片手バックの選手のウィナーとしては、クロスにしっかり打って相手をアドサイドに押しやりストレートに打つ(ワウリンカ選手が得意なパターン)か、逆に正面からフォアよりに寄せておいてクロスに決めるかといった所ですが、ガスケ選手は他選手以上に角度を付けてボールコントロールする技術によりウィナーのコースを広げる事ができています。

加えて片手バックの選手は、戦略面(下がると強く打ちにくい)もあるのか、ボールに合わせてポジションを下げる事はあまりせずにベースライン付近での打ち合いを選ぶ事が多いですが、ガスケ選手は前に出た場合も後ろに下がった場合も相手のポジションを見て空いたスペースを狙っていく事ができています。

例えば、自身がベースライン付近にいれば相手側ベースラインの両角が対角線 (角の位置をaとします) になりますが、ガスケ選手がポジションを下げた場合は、それに合わせてaの位置が前にズレてネット付近に移動するイメージで、ガスケ選手は下がった位置のサイドライン外から前にズレたaに目掛けて打ててしまいます。相手はベースライン付近に居るので予期しない角度が付いてしまいエースになってしまいます。

逆にガスケ選手が前に出た場合は、ボレー同様、ベースライン付近よりも打てる角度が広がるので相手選手が前に出たとしてもその両サイドを角度をつけて抜けてしまいます。

動画: ガスケ選手の練習風景
(0:15~ アプローチで出てくる相手の脇をベースラインから抜く)


Richard Gasquet 2014 Indian Wells Practice 3.3.14 BNP Paribas Open Part 2/2


ガスケ選手は、サーブ、フォアは他選手に比べても威力のあるタイプではなくラリーの組み立てで勝っていくタイプだと思います。ガスケ選手もこの点を十分分かっているので自分の強みを活かせるボールの配球を考えている事、加えてスピンをかけられる技術が相まってこういう組み立てを選択している感じでしょうか。

最初の動画で同じく片手バックのフェデラー選手との球筋を比較すると面白いですし、錦織選手がガスケ選手を苦手としているのも分かる気がします。(曲がる球筋だけならサウスポーのナダル選手と戦っているのに近いのかもしれませんね。)