lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

人に教えるのは難しい (テニス)

テニスを人に教えるのは難しいです。

テニスが上手いのと上手く人に教えられるのは根本的に違います。自分の感覚を他人に言葉で伝えるのは難しく、人に教えるための手法やわかりやすい表現方法、経験値が必要です。

お金を払って教えてもらう職業コーチがいる位なので、教えるノウハウもない素人が初心者の人に端的に分かりやすく教えられるはずもありません。テニスサークルで経験者が初心者に教える、テニスをやってるお父さんが娘にテニスを教える、このパターンは殆どがうまく行かず全く上達しません。

初心者を「0」から「1」に引き上げるのがまず大変です。

教わる方は上達しないので段々と教える側の指導に疑問を持ち始めますし、そんな雰囲気が表情や態度に出てくると、教える側もプレッシャーになり、お互いの関係がぎくしゃくし始めます。


学習(勉強)とは「物事が正しいか判断できるようになるために」行うものです。テニスの知識がない状況では他人の説明が正しいかどうか判断できず、単にその人の言い方が気に入らないといった印象だけで受け入れるのを拒否してしまいます。このため、人に教えるには相手に信頼を得る「立場(権威と言っても良い)」が必要で、コーチやプロ選手の説明とよく知らない相手や自分と同等以下だと考える相手の話ではそもそもの前提が変わってきてしまいます。(どんなに上達しても人に意見に耳を傾ける意識は大事ですし。)


また、テニスがうまくなりたいと思う人は、殆どの場合、できれば「簡単にうまくなりたい」「簡単に効果を出したい」と思っています。

世の中にありとあらゆるハウツー本があり、次から次に「決定版」と銘打たれますが、実際、解決には至りません。(解決したら出版側があがったりですし。。) テニスも同様で上達に方法に近道はありません。ただ、不必要に遠回りをする必要もありません。多くの方は自分にあった上達方法を見つけられるあれこれ遠回りをします。

テニスに関する疑問を聞ける場として「Yahoo!知恵袋」がありますね。

(本当はテニス専用サイト内に掲示板やチャット機能があればいいのでしょうが、そういうサイトは立ち上げても大概人を集められず閑古鳥が鳴いてます。テニスに関する情報やツテはあってもサイトに人を集めるノウハウやお金がかけられない事が原因ですね。。)


知恵袋に質問する人の多くは、事前に調べず手っ取り早く思ったことをそのまま書き込み、且つ「○○ができるコツを教えて」と即効性のある回答を求めます。普通の人は自分の思う半分も文章では表現できません。図解も動画も何も無い文章だけのテニス解説書があり得ないように、文字だけでテニスに関する質問と説明をする事に無理があり、せっかく良いアドバイスであっても、質問側が調べる、学ぶ意識がないなら、理解されず労力の無駄な気がします。正直やりとりを見ていても、質問側の反応は「内容の理解」より「回答に対する表面的印象」だけで判断されているようです。(あなた絶対理解してませんよね。。という反応。)

話は変わりますが、私は鈴木貴男選手が一般の方に指導するイベント映像をよく見ますが、どの映像をみても一様に感じるのは、鈴木選手の説明を聞いている参加者の方々の「ポカーンとした表情」です。

youtu.be

 

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おそらく、プロに教わるのだから、そのものズバリにうまくなるコツを教われるという期待から参加していると思うのですが、鈴木選手の理論や指導内容を予習も何ももせずに参加すれば、初めて聞く内容に話にピンと来ないのは当然だと思います。(そんな機会はないでしょうが、イチロー選手がヒットの打ち方を一般の方に説明しはじめたら、100%理論的に正しいとしても誰も理解できないでしょう。)

これはせっかくの機会を設けているのに残念なことでもあります。主催者はプロが一般の方に指導するイベントが参加者も集まって問題なく開催できればOKなのかもしれませんが、少しでも参考になればと思い参加されるプロが気の毒に感じます。

以前も書きましたが、受け身の姿勢でスクールに通っているだけではなかなか上達しません。プロ選手、しかも一般の方に教えるノウハウの豊富な方に教われる機会は殆どないので、こういう機会に参加するのであれば、予め予習をして望むのが最低限だと思います。(何かのイベント毎にいきなり参加して結果がでるなんて事もありませんからね。)

テニスマガジンさんでは、定期的に鈴木貴男選手を初めとした方の連載を持つ方々の指導イベントを実施されています。

TENNIS MAGAZINE|THE TENNIS DAILY

 



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