lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

書籍 スウィングは骨を動かせ!! (テニス)

『スウィングは骨を動かせ!! - 独創的かつ斬新なテニス・スウィング理論』 黒岩高徳 監修

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以前、私が読んだテニス関連の書籍について書いた際に上げた中の1冊です。

最近、この書籍と付録のDVDを見返してみると、この書籍で説明されている内容1つ1つに「恐ろしさ」すら感じます。

書籍が出たのは2008年で、今はなきテニス月刊誌「テニスジャーナル」に連載されていた物をまとめた出版した形だったと記憶しています。

監修されている黒岩高徳さんは、古武道をヒントに両肩と両骨盤を結ぶ2軸の線を使う「ダブルコアスイング」を提唱されていて、その理論を元に書いた書籍という事でした。

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当時の私は、何もない知識がない初心者レベルだったので、この書籍(DVD)の解説は聞き慣れない表現の変わった指導だな位という認識で、正直、参考にしづらいのかなと思っていたのですが、現代テニス的に言えば、オープンスタンスで上体を撚る、且つ、ただ上体を回すのではなく、両肩を前後に入れ替える (先日、杉山愛さんのレッスン動画に触れました) 体の使い方でパワーとシャープな動きを出す点をこの時(2008年)に解説されておられました。


杉山愛テニスレッスン


実際、当時でもそういう指導があったのかもしれませんが、少なくとも、月刊誌等で同様の解説をされているのを見た事はありませんでした。(去年、テニス雑誌で「ダブルコア」のワードを使った解説をされている方は見ました。)

今考えると、ダブルコアという両肩と骨盤を繋ぐ2軸を動かすという考え方は、ものすごく参考になると思います。

最近はオープンスタンス(セミオープンスタンス)で上体を捻ってテイクバックすると言われますが、単純に上体を捻って(というより上体を回して)テイクバックをするのは「ラジオ体操の上体を捻って腕を振る運動のようなもの」だと思います。体の力は使え、上体の戻りがスイングのきっかけにはなりますが、上体の回転はスピードが上がりにくいし力強くスイングができません。

上体をそのまま回してしまうとスタンスこそ違えど横向きでのテイクバックと同様の形です。結局、腕は体の前(肩より前)でしか速く振れないので、横向きから前向きに戻す動きが無駄だし、正面に戻る際に体をうまく連携させて力を伝えるのが難しいです。

ダブルコアスイングの考え方を使うと、両肩と骨盤を繋ぐ二軸を入れ替える事で顔と体の中心は前方(ボール方向)を見たまま体を捻った形のテイクバックを取ることができます。やってみるとわかりますが上体を回すテイクバックとはスイングスピードと力感が全然違います。

また、顔を前方に残す事で、横向きテイクバックで片方の目側(左目)からボールを見るより正確にボールを認識する事ができます。

写真のジョコビッチ選手も肩が回っていても顔は正面向いてますよね。(肩の位置関係なく体の中心線も正面向きを保っているのがわかると思います。)


全てのショットをダブルコアスイングだけで考えるのは難しいですが、体の使い方としてはすごく理にかなった理論だと思います。

誤解があると行けないので強調しますが「これを読めばテニスが上手くなるというレッスン本ではありません。」 スポーツ科学等観点からの効率的な体の使い方をテニスで用いたらどうすべきかというような基本的な理論に関する本だと思って読んだ方が捉えやすいと思います。

私が今まで読んだテニス関連書籍の中で読む価値があると思える本の一つです。

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