lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ストーサー選手のフォアハンド (テニス)

サマンサ・ストーサー選手は人柄もよく好きな選手です。(人柄が良すぎて試合に影響してしまうことも) 大坂の大会に毎年出場して日本(大坂)大好きとよくおっしゃっていました。近年はシングルスプレイヤーの印象が強いですが個人的にはダブルスプレイヤー時代の印象の方が強いですね。

ストーサー選手のフォアハンド

ストーサー選手は女子では少数派(だと思う)のフォアハンドをオープンスタンスで打つ選手です。女子選手がスクエアスタンスを基本にしている選手が多く、オープンスタンスで体を捻ってテイクバックする形の選手は数少ない印象です。

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個人的にストーサー選手の筋肉量ならもっとストロークに威力があってもいいと思うのですが、彼女のフォアハンドはそこまで威力がある感じは受けませんね。回転量も他選手に比べれば多いとは思いますが、かといって相手が打ちにくそうにしている感じでもないです。


あくまで個人的な印象ですが、フォームを見て感じるのは、

1)手でラケットを引くテイクバック
テニスを始めた頃からの癖もあるのだと思います。上でも書きましたが女子選手は横向きでテイクバックする事で体の捻りではなく手でラケットを引きテイクバックするスタイルが多いですね。

2)上体が横向き?
男子選手がオープンスタンスでテイクバックすると下半身と上半身の捻じれに力感を感じますが、ストーサー選手はオープンスタンスながら上半身はスクエアスタンスと同様の横向きになっている印象です。スクエアスタンスで始めた人がオープンスタンスを取り入れようとした時期にある感じですが、オープンスタンスで正面向きからひねるのと足はオープンでも上体は横向きを取るのでは似ているようで違うと思います。

説明が難しいですが、オープンスタンスから捻った場合は胸の中心と顔が正面方向を保ち両肩が前後に動くイメージですが、ストーサー選手はテイクバック時に胸の中心が横を向いています。つまり上体は横向きのテイクバックと同様の状態だと感じました。

3)打点が手前
インパクト前後を見るとまっすぐ立っている姿勢がかなり腰高に見えます。ストーサー選手はローボールヒッター(低い打点が好き)なのかもしれませんが、ライジング気味で叩く部分も含めて打点がかなり手前に思います。打点が近い分、スイングが窮屈な印象で体を使って前に押す力が伝わりにくいのかなと思いました。(敢えてそうしているのではなく打ち方から自然とこういう打点になるのだろうと想像します。)

3)インパクト前に体が正対している
スローで見ると、上体の横向きから回転によってスイングを開始しますが、インパクト前の速い段階で体は正対しており、インパクト前に既に左腰は正面を過ぎて後ろに引け始めた感じになっています。体が正対している段階でもラケットは体より後ろにありますが、男子選手であればラケットは体を追い越している位のタイミングではないかと思います。

色んな要素が混じっての事だと思いますが、体は正対しているのにラケットが出てきていないという事は、後は腕で振り切るしかありませんから、ストーサー選手のフォロースルーはかなり腕を使った形になっています。筋力もあるのでスイングスピードは上がり回転もかかるでしょうがボールの推進力としては弱くなってしまうのかなと思います。腕の振りが多くなるということはコントロールも難しくなりそうですね。

ストーサー選手のフォアハンドは特徴的なフォームですが、テイクバックが小さめで横向きで構えるので同じように打とうとするとボールへのタイミングを取るのが難しい気がします。

全体的に男子選手のオープンスタンスのフォアハンドと女子選手に多いスクエアスタンスでのフォアハンドの中間(少し女子より)にある打ち方なのかなと思いました。(前述のようにスクエアスタンスの方がオープンスタンスにトライし始めた頃のような感じ。)

ストーサー選手よりもう少し男子選手寄りな打ち方なのがハレプ選手、男子選手というよりオープンスタンスのクレースペシャリストのような打ち方をするのがクズネツォワ選手でしょうか。