lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ピッチャーにおける縦型、横型の体の使い方とサーブ (テニス)

ソフトバンクホークス監督の工藤公康さんはいくつかピッチングに関する書籍を出されていますが、その解説の中に「ピッチャーには、投球時の回転軸が縦型の人と横型の人がいる」というものがあります。

工藤公康の野球のススメ [ 工藤公康 ]

価格:1,944円
(2015/11/29 03:13時点)
感想(8件)


工藤さんは横型タイプですね。他には、巨人の杉内俊哉投手とか、山口鉄也投手とかが横型タイプだと思います。

youtu.be


縦型にはプロ野球界でエースと呼ばれる速球派な選手が多いですね。(田中将大選手とか、前田健太投手とか)

youtu.be


イメージ的に言えば、横手もしくはスリークオーター気味に投げる方が体がうまく使える選手は横型、上から振り下ろすように投げる方が体が上手く使える選手た縦型という感じだと思います。縦型の選手は腕を上から振り下ろす形で体が上手く機能しますし、横型の選手は体を捻って回る動きからボールを投げます。私が感じるのは、横型の投手は身長に対して胸囲や肩幅が大きい(しっかりした)選手が多いように思います。

なぜ、こんな事を書いたかというと、サーブにおいても似たようなことが言えるだろうと考えるからです。

引き続き、外旋/内旋、回外/回内の運動連鎖で打つサーブの動きについて考えていますが、鈴木貴男選手を始めとした解説、及び、アンダー、スリークオーター型で打つ導入方法を見るに、これは工藤さんの言う所の横回転型の体の使い方に近いのだろうと考えます。

そこで、男子プロ選手のサーブのフォームを見ると、面白い事に、各選手によって体の使い方がかなり違ってきます。

セッピ選手

youtu.be

ポスピショル選手

youtu.be

ラオニッチ選手

youtu.be


フォアハンドで言えば、殆どの選手に共通の類似性が見られるのですが、サーブについては選手間の違いがある印象です。

想像するに、理想としてのサーブのフォーム(例えばサンプラス選手のフォームは理想だのような)はあるものの、サーブについてはフォアハンド程、体の使い方が均一化されていない、言わば、選手の個性(自分が打ちやすい打ち方)の方が強いショットなのだろうと思っています。

仮に体の使い方に多少不十分な点があっても、身長が190cmを超える選手達は当然のように200km/hを超えるサーブを打てるため、サーブのフォーム改善よりも子供の頃から慣れ親しんだフォームで威力や打ちやすさを優先しているという気がします。

話を戻すと、男子のTOP選手のフォームを見ると、外旋/内旋、回外/回内を強く使う横型フォームの選手は左利きの選手に多い印象です。例を上げるとナダル選手フェリシアーノ・ロペス選手あたりです。女子ではサファロバ選手が挙げられると思います。

ナダル選手

youtu.be


フェリシアーノ・ロペス選手

youtu.be


ナダル選手はそれ程ではないですが、フェリチアーノ・ロペス選手は軸を傾ける事で打点の高さを出していますね。この事で横の変化というより斜めの変化が出やすい気がします。

トロフィーポーズで上体をしっかり捻って体を回す事で腕をしならせて打つ感じです。

よく「サウスポーのスライスサーブはキレがいい、武器にしている」言われますが、右利きのバック側に来るという以前にサウスポーがこういった横型の体の使い方をする事で、外旋/内旋、回外/回内を上手く使え、結果的に回転系のサーブによりキレが出るものではないかと考えます。

野球の例に戻りますが、縦型の選手はどちらかと言えば縦の変化球が得意で、横型の選手は横の変化球が得意です。体の使い方から自然とそういう特性がでます。

でも、野球の投球でも、テニスのサーブでも左利きにこういう体の使い方をする選手が多いことは興味深いと思います。野球でもテニスでも縦型の選手はボールスピードが速い(速球派/ビックサーバー)、横型の選手は変化球のキレがある印象です。


右利きではそういう選手はいないのかと言えば、代表格はやっぱりサンプラス選手ですし、ナダル選手やフェリチアーノ・ロペス程ではないですがフェデラー選手も上体をしっかり撚るどちらかと言えば横型の選手ではないかと思います。

フェデラー選手

youtu.be


そういう観点で見れば、フェデラー選手もサーブの威力より、コースや回転量の多彩さで攻めるタイプです。

日本人、特に一般のプレイヤーは身長が180cmを大きく超える方も多くはないと思いますので、身体的特徴を使った縦型の体の使い方よりも、やはり、外旋/内旋、回外/回内をしっかり使った横型のフォームで回転をうまく使っていくサーブの方が合っているし、理にかなっているのだろうと思います。


なお、これに関連してサーブのトスに対する考え方があります。

よく、「ネットするのはサーブのトスが低いからだ」という話が上がります。確かにトスが高ければ打点も高くなり、より上から打てるという側面はありますが、2m以上の身長があればそこからフラットサーブも可能でしょうが、そこまで身長がないプレイヤーに取ってトスを数cm~十数cm 高く上げる事にさほど意味がないと思います。トスを高く上げないとネットにかかってしまうのであれば、大人よりはるかに身長が低い小学生は確率よくサーブは打てないはずですが、そんな事もありません。

トスを高く上げなくても、どちらにせよ確立を上げるためには回転をかけてサーブを打つことは絶対なので、下手にトスを高く上げてトロフィーポーズでピタリと動きが停止してしまう時間が発生する位なら、やや低めに上げてスムーズにフォームが連動して動けるようにした方がメリットが大きいと思います。トスが低い方が風の影響も受けにくいですから。

youtu.be

 
縦型、横型の体の使い方とトスの高さが関係あるのかと思われるかもしれませんが、縦型の体の使い方をする選手は、高いトスを上げトロフィーポーズで瞬間的に動きが停止する選手が多いです。(例: ベルディヒ選手、シャラポワ選手)  総じてリズムを取るためにそうするだと思いますが、「1-2の3」で打つフォームより、低いトスで1-2-3と流れるように打った方が安定性は増すのかなと思います。(緊張はどちらも大敵ですが。)



follow us in feedly