lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

ATP 上海マスターズ 3回戦 アンダーソン vs 錦織 (テニス)

まず、試合と関係ないですが、解説の坂井利彰さんの錦織選手贔屓な解説が気になりました。BS朝日中継の神和住さんは絶望する程だったけど、いくら錦織選手が出場する試合でも、世界規模でやってるATPツアーの中継で自国選手に偏った解説をするのはテニス好きとしては少々恥ずかしい。錦織選手は世界の舞台でTOP選手達と試合をしているわけだし日の丸を背負って試合をしている訳でもない。WOWOWのアナウンサー、解説陣は錦織選手の試合でも、ちゃんと相手選手に敬意を持った中継をされます。これだからWOWOW以外の中継は好きじゃない。。


さて、結果から言うと錦織選手が2-0(7-6、7-6)で負けた訳ですが、要因で考えるとアンダーソン選手が最後まで冷静に自分のプレイをした事と、錦織選手はいいプレイもあるんだけど全体的に見てプレイの精度が高くなかったということかなと思いました。

アンダーソン選手の戦略的には、ファースト、セカンド共にしっかりとサーブを入れる事、チャンスがあれば前に入って攻撃する事、ストロークの打ち合いになっても臆せずしっかり打ち合う事、このあたりかな思いました。第一セット序盤はいつものようにサーブの確率が上がらず2ndサーブになってしまう錦織選手の緩いサーブを積極的に前に入って強くリターンをしていました。錦織選手は2ndサーブにならないように余計に1stサーブに神経を使う形になってました。

また、サーブアンドボレーをたびたび試みたり、ラインから下がらずにストロークを打つことで、逆に錦織選手の方がラインから下げられる場面も多くありました。

ストローク力については錦織選手の方が上に見えましたが、アンダーソン選手もしっかり打ち合う力があり、序盤は回り込みフォアに頼る場面もありましたが、それもいい所に何本も入ったし、中盤からは錦織選手のストロークの展開力が落ちてきた所でストロークの打ち合いになっても打ち負けない感じにはなっていました。

話はそれますが、アンダーソン選手のサーブの打ち方はシャラポワ選手に似てますね。長身を活かし上から抑えこむようなラケットの使い方です。シャラポワ選手より体の使い方が上手いので断然威力がありますが、ラオニッチ選手のような打ち方ならもっとスピードはでるような気もします。

一方、錦織選手ですが、ずっと言われているサーブの課題は引き続きな印象です。2ndサーブを叩くアンダーソン選手の戦略もあり、できるだけ1stサーブの確率を上げるべくスライス系のサーブを多くする事で途中から1stサーブの確率も上がってきたように感じましたが、前で叩いてくるアンダーソン選手のプレッシャーが大事な所でのサーブミスにも繋がった印象です。

ビックサーバーに対してもリターン力でポイントをまとめてくる錦織選手で、今年のメンフィスでもアンダーソン選手に競り勝っている錦織選手ですが、今回はアンダーソン選手のサーブのコースが甘くならずリターンできる回数が少なかった印象です。時折読みがあたっていいリターンもありましたがそもそも返せる数がすくないのでリターンからのストロークへの展開ができない感じでした。

なお、試合全般で感じたのは、
1)ストロークの展開力が弱くなってる?
2)ボールに追いつくのが遅くなってる?
の2点です。


序盤こそ展開でエースを取ったりしていましたが、サーブして、リターンされ、ストロークになった際の左右の打ち分けがややパターン化しているというか、どっちに打ちそうかわかるし、その打つボールの軌道やコースも想像の範囲内という感じです。以前ならもっと展開力を使って相手を動かしてスペースを作っていたように思うのですがそれがやや狭くなっているような気がします。

2つめのボールに追いつくのが遅くなっているという点ですが、まずボールに対して動き出す1歩が遅い気がする(予測なのか、意識面なのか) のと、以前のように余裕を持ってボールに入れていないので十分な体勢でない状態で打つ事でネットだったり、ロングだったりという結果になっているのかなと感じました。それが関係しているかわかりませんが、フォアのストロークもやや威力が落ちている感じがします。アンダーソン選手もストローク力は十分あると思いますが、打ち合っているのを見ても、互角か、ボールによってはアンダーソン選手の方が威力があるようにも見えました。

なお、錦織選手のボールが浅くなればラインから下がらず前に入ってくるアンダーソン選手がガツンと打ってきます。最近の錦織選手のストロークは力なく浅くバウンドするケースも見受けられる (安定して深くない事がある) ので、アンダーソン選手のように前へ前へという選手には都合がいいのかもしれません。

試合全体見て、錦織選手の問題点があまり大きく出なかったなら、6-4、6-4位で勝っていたかもしれないないと思いました。でも、アンダーソン選手がミス無くうまく試合をし、錦織選手の1歩先にいく事ができない感じのまま勝負がついてしまったように思います。2セットの終盤、微妙な判定から錦織選手がギアを上げてタイブレークまで持ち込んだ所はさすがでしたが目立ったのはそこですかね。アンダーソン選手もギアを上げた錦織選手に動揺した様子でした。(ただ、アンダーソン選手が冷静でなかったのはここ位。) 後は、うまいリターンを決めたりが数回あったものの、全体的に(普段以上に)安定感がなかった印象でしょうか。

錦織選手の試合を見ていつも思うのは安心して見られないという所でしょうか。どの試合でも安心してみられるのはそれこそジョコビッチ選手やフェデラー選手位ではありますが、錦織選手の試合は、かなり微妙な線で綱渡りな試合をしている感じがするので、結果的には優位に試合を進めて勝ったとしても、いつも試合が終わるまでどきどきする事が多いですね。

そろそろ、ツアーファイナルに錦織選手がすすめるだろうかという話になってきてますが、正直、去年終盤より明らかに調子は上がっていないですし、本人も気持ちがうまく前を向けていないような気がするので、8位までに入るのは難しいかもしれません。仮にギリギリ入ったとしても去年のようなモチベーションでツアーファイナルに入るのは難しいかも。

この後の大会は、バーゼルとパリかな。いずれもインドアでサーフェスが変わってくるのでどうでしょうか。

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