lond日記

思ったことを気まぐれに書きます。

フェデラー選手のバックハンド (テニス)

この所のフェデラー選手のバックハンドを見ていると、スピンで打つ際の安定感がかなり向上しています。

 

 

以前であれば、ナダル選手の攻め方を参考にフェデラー選手に対しては回り込みフォアハンドを含めバック側に高い、遠いボールを打つというのが対戦相手の1つの基本線だったのですが、フェデラー選手の異様ととも思えたバックハンド(スピン)技術向上の取組みと、新しいラケットに変更した効果(これも大きい)により、バックハンドの安定感がものすごく上がっています。

以前ならバック側に高いボールを打たれるとスライスで返球するケースが殆どでしたが、現状ならライジングを含め、高い打点でもスピンで強打してきます。両者バックサイドの打ち合いになっても、嫌がって回りこむこともせず、平気で打ち合いに臨めています。

この安定感があるから、打ち合いの中で混ぜるスライスが更に効果的になり、コースを変えられたり、急速を変えられることで、相手が先にミスするケースも増えるし、相手の態勢がくずれ返球が甘くなることで、得意な回り込みフォアハンドが更に威力を増すといい循環を生んでおり、フェデラー選手の展開の選択肢をものすごく増やしてます。

また、バックハンド技術の向上はリターンにも現れています。実際の試合になるとスライスのブロックリターンも多様するフェデラー選手ですが、格下相手やセカンドサーブの際にはスピンでリターンを行うケースがものすごく増えています。エースを狙えるような球威ではないものの、スピンでリターンされることにより相手は準備する時間が減り、プレッシャーも与えられます。

 

 

フェデラー選手のバックハンドへの取組みは練習にあらわれています。フェデラー選手のストローク練習は軽く流すような打ち合いが多いのですが、以前であれば、バックハンドはスライスで返すことも多かったのですが、現在の練習風景をみても、厳しいボールを含め、ほぼ全てをスピンで打っているのがわかります。スライスで打つのは相手がスライスで打ってきた時に合わせる際と飛んでこなかったボールをつなぐ際位です。また、リターン練習でも積極的にスピンで返球しようとしており、この辺りの取組も顕著です。

なお、数年前からのフェデラー選手は、現代的な速い展開のテニスに対応するため、ベース・ラインから全く下がらずに打っています(※)が、フォアもバックもライジングで返球することも多く、片手バックのライジング返球はかなり高度なのですが、技術向上により、ライジングでの返球も全く問題なくこなす感じになっています。

※以前からポジションは前気味で、他選手のように後ろに下がって守備的なポジションを選択することがほぼない選手ですが、今はほぼベースライン上におり、隙あれば、ベースラインより中に入ってプレイしようとしています。この事はネットプレイに積極的に取組み初めた昨年からの流れにもうまく合致している感じです。

今のフェデラー選手は正直強いです。技術、経験、現代的なテニスへの対応、色んな面を含めて今までで一番強いのではないかと思います。今のフェデラー選手にまともにやりあって勝てるのはジョコビッチ選手だけという感じだと思います。